28歳の男です。歳を取るにつれてどんどん友達が減っていく中で、付き合いのある友達は多い方ですけど、その中で本当の親友なんて数えるほどしかいません。その数少ない親友の一人が、りゅうじです幼稚園から高校まで同じで、家も歩いて数分の場所にあるんです。何かと同じ時間を過ごしたのがりゅうじなんです。そんなりゅうじに寝取られてしまうとは、夢にも思いませんでした。自分の彼女は社会人になってから出来た、かほです。かほとは合コンで知り合い、気が合って即座に意気投合。で、極普通の付き合いをしていたんです。当然友達にも会わせたりしていたんで、りゅうじとかほも自然に意気投合していったみたいで、初めはやっぱり嬉しかったんですよ。自分が好きな人間同士は仲が良い方が良いに決まっていますから、三人で飲んでてて、二人が盛り上がっているのを見て単純に嬉しかったんです。それがいつしか、三人のうち自分がのけ者になっていっちゃったんです。しかも、無警戒っていうか…。三人で飲みに行った時、店員さんに言われたんです。「今日は友達も一緒?」って。不思議に思ったんです。だって自分がこのお店に来るのは初めてですから。そうすると、二人がちょっと気まずい雰囲気になってきて。違う店員さんも、「あ、この前はどうもー」みたいに声をかけるんですよ、二人に。鈍感な自分でも、ようやく事態が飲み込めたんです。「あ、二人で来たんだ」って。その時はショックというか、ふーんといった感じで。友達と恋人が飲む。二人とも信頼していたから、そこまで大げさな話しにする事はないかなーって、自分をおさえていたんです。ところがお酒が進むにつれ、自分もやっぱり疑っていたんだと思うんですけど、二人に対して詰問するような態度になっていっちゃったんです。すると、初めは笑って否定していたんですけど、だんだん険悪なムードになっていっちゃって。彼女とりゅうじに対して、携帯を見せろと詰め寄ってしまったんです。普段ならそこまで言えなかったんでしょうけど、やっぱりお酒の勢いって凄いですね。もちろん詰問しつつも、自分の中には「何も無い」っていうのを期待する気持ちも少しあったんですけど。何もなくなかったんです…。というのも、彼女の財布からプリクラが見えたんです。自分とかほはプリクラなんか撮った事なかったですから、「あれ?」って思ったんです。しかも、かほはプリクラはあまり撮らないって言ってたのに…。観念したのか、そのプリクラを見せてくれました。かほとりゅうじが二人で笑って映っていて…。しかも日付を見ると、かほが自分に「体調が悪いから遊べない」って言った日だったんです。まさか親友と浮気をしているとは夢にも思いませんでした。りゅうじも観念したのか、携帯を見せてくれたんです。そこは、ベッド。明らかに行為を終えた後の、裸の二人…。これで何もしていないから信用しろって言われてもね…。新しいカップルの誕生なのか、ただの遊びなのかは聞きませんでした。いたたまれずに、その場から去りましたよ。次の日、かほからもりゅうじからもメールがきたんですけど、返信なんかできず…。あれからもう数年たったとは信じられません。でもその二人が結婚したんですから、良かったって思う事にしました。
28歳の男です。
歳を取るにつれてどんどん友達が減っていく中で、付き合いのある友達は多い方ですけど、その中で本当の親友なんて数えるほどしかいません。
その数少ない親友の一人が、りゅうじです幼稚園から高校まで同じで、家も歩いて数分の場所にあるんです。
何かと同じ時間を過ごしたのがりゅうじなんです。
そんなりゅうじに寝取られてしまうとは、夢にも思いませんでした。
自分の彼女は社会人になってから出来た、かほです。
かほとは合コンで知り合い、気が合って即座に意気投合。
で、極普通の付き合いをしていたんです。
当然友達にも会わせたりしていたんで、りゅうじとかほも自然に意気投合していったみたいで、初めはやっぱり嬉しかったんですよ。
自分が好きな人間同士は仲が良い方が良いに決まっていますから、三人で飲んでてて、二人が盛り上がっているのを見て単純に嬉しかったんです。
それがいつしか、三人のうち自分がのけ者になっていっちゃったんです。
しかも、無警戒っていうか…。
三人で飲みに行った時、店員さんに言われたんです。
「今日は友達も一緒?」って。
不思議に思ったんです。
だって自分がこのお店に来るのは初めてですから。
そうすると、二人がちょっと気まずい雰囲気になってきて。
違う店員さんも、「あ、この前はどうもー」みたいに声をかけるんですよ、二人に。
鈍感な自分でも、ようやく事態が飲み込めたんです。
「あ、二人で来たんだ」って。
その時はショックというか、ふーんといった感じで。
友達と恋人が飲む。
二人とも信頼していたから、そこまで大げさな話しにする事はないかなーって、自分をおさえていたんです。
ところがお酒が進むにつれ、自分もやっぱり疑っていたんだと思うんですけど、二人に対して詰問するような態度になっていっちゃったんです。
すると、初めは笑って否定していたんですけど、だんだん険悪なムードになっていっちゃって。
彼女とりゅうじに対して、携帯を見せろと詰め寄ってしまったんです。
普段ならそこまで言えなかったんでしょうけど、やっぱりお酒の勢いって凄いですね。
もちろん詰問しつつも、自分の中には「何も無い」っていうのを期待する気持ちも少しあったんですけど。
何もなくなかったんです…。
というのも、彼女の財布からプリクラが見えたんです。
自分とかほはプリクラなんか撮った事なかったですから、「あれ?」って思ったんです。
しかも、かほはプリクラはあまり撮らないって言ってたのに…。
観念したのか、そのプリクラを見せてくれました。
かほとりゅうじが二人で笑って映っていて…。
しかも日付を見ると、かほが自分に「体調が悪いから遊べない」って言った日だったんです。
まさか親友と浮気をしているとは夢にも思いませんでした。
りゅうじも観念したのか、携帯を見せてくれたんです。
そこは、ベッド。
明らかに行為を終えた後の、裸の二人…。
これで何もしていないから信用しろって言われてもね…。
新しいカップルの誕生なのか、ただの遊びなのかは聞きませんでした。
いたたまれずに、その場から去りましたよ。
次の日、かほからもりゅうじからもメールがきたんですけど、返信なんかできず…。
あれからもう数年たったとは信じられません。
でもその二人が結婚したんですから、良かったって思う事にしました。