同じ部署に勤務する真美は、初めて見た時から、オレのストライクゾーンド真ん中のタイプ。
課長という責任者の立場ながら、何とかヤリたくてその方法を考えた。
そして考えた末、彼女に一人だけ残業をさせた後、遅くまで仕事をさせたお礼として食事に連れだした。
あまり酒の強く無い彼女に強制的に飲ませ、酔わせて送りオオカミという古典的なシナリオだったが、上手く引っ掛かった。
２３歳の彼女のカラダは、張りのある胸と、潮を吹く敏感な股間。
さらにアニメ声の甲高い喘ぎ声・・・１２歳も年下で、オレには贅沢すぎるお相手。
仕事中も彼女を見ると、妄想して机の下で反り返る息子が邪魔になるほど興奮した事もある。
そんな関係が３か月ほど続いた頃、真美の家から帰ろうとしたが「怖いから帰らないで」と必死に止められた。
聞くと、昨日の夜中から朝まで無言電話がずっと続いていたと言う。
前から時々無言電話はあったが、朝まで続いたのは初めてらしい。
その上、ポストの郵便物も開封されていると言うのだ。
そして今日、会社のメールアドレスにまで、複数のメアドを使用して「死ね死ね死ね・・・」と画面いっぱいに書かれた文字が届いたそうだ。
誰かに恨みをかっている・・・しかし、覚えがないという真美。
オレも家庭のある立場で急に外泊できないので、その日は真美をホテルに送り届け、とりあえずオレは自宅に戻ることにした。
遅くなりすぎてしまった口実を考えながら自宅に帰ると、妻がテーブルに顔を突っ伏して寝ていた。
目の前の灰皿には、何かを千切って燃やした跡があった。
そして床に落ちていた小さな切れ端。
それは燃やしそこなった、真美の顔を真っ二つに千切った写真だった。
オレは完璧を装っていたつもりだが、実は完全に妻にバレていたのだ。
すると、真美への嫌がらせの犯人も・・・。
次の日の朝。
妻の顔を覗いたが、いつもと変わらぬ笑顔で食事を作っていた。
オレは、家を出る時に「ゴメン、行ってきます」と声を掛けると、妻はにっこり笑って「いってらっしゃい！許さないから」と言った。
背筋に、冷たい汗がどっと流れるような気がした。
もちろんすぐに真美とは別れたが、嫌がらせは続きその後会社を退職。
オレは、この恐ろしい妻には刃向うことは出来ないのだ。